【突然】Discordの大手音楽BOT「Groovy」のサービスを終了に続き、大手音楽BOT「Rythm」もサービス終了か。

【突然】Discordの大手音楽BOT「Groovy」のサービスを終了に続き、大手音楽BOT「Rythm」もサービス終了か。

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2021年09月12日、Discordの大手音楽BOT「Rythm」は09月15日AM8:00をもってサービスを終了することを公式Discordサーバーにて発表した。

この発表は突然のものであり、まだ把握していない利用者は多くいる。

Rythmは2016年から提供していたDiscordの音楽BOTである。Rythmを利用することで、利用者はサーバー内のボイスチャンネルでYouTubeなどの動画の音声を再生できるというものだ。Rythmの運営者はRythmのサービス終了に対し、否定的な見方を示した。Googleからのサービス停止要求があったかに対しては、明確な回答を得られなかった。

サービス終了の背景には、YouTubeとの著作権が絡む問題があると技術系ニュースサイトTHE VERGEが報じている。

音楽BOT著作権問題は数年前から問題になっていた。THE VERGEによると、GoogleはGroovyとRythmに対し、利用規約への違反を理由にサービスの停止を迫っていたという。YouTubeの公式アプリやサイトを経由しておらず、YouTubeに広告収入が入らないわけだから、BOTの利用者数が拡大するにつれ、Googleがこれを良いと思わないことは、当然と考えるべきなのかもしれない。

Rythmは5年以上活動してきたDiscordの音楽BOTであり、多くのサーバーで利用されてきた。しかし、音楽BOTを巡るGoogleとの問題は最近の問題ではない。数年前から、Discordの音楽BOTに対してGoogleYouTubeへのアクセスが出来ないように対策を施し、Discordコミュニティで大規模な混乱が発生したことが何度かあった。このようなこともあり、Rythmのサービス終了は時間の問題であった。

また、GroovyとRythm同様、多くのDiscordサーバーで利用されている音楽BOTであった。現在Discordでは、ボイスチャンネル内でYouTubeを他のユーザーと同時に視聴出来る機能「YouTube Together」が開発途中で、現在テストが行われている。この機能が今回の騒動と関係があるのかどうかは不明であるが、こちらの機能はDiscordが公式に提供する予定の機能であり、YouTubeを埋め込み視聴することから、規約を遵守しているとみられる。Discordが先日YouTubeとの連携を発表したことから、YouTube Together 機能は実質YouTube公認の機能といえるだろう。この機能が正式リリースされたとき、他の音楽BOTGoogleから更にサービス停止を迫られることが予想される。

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